
-13-
<可愛がられる香苗>
木村先生のお絵描アトリエは32畳の広さ、フローリング仕上げの床です。32畳とはいっても絵を描く道具とか、これまでに描かれた絵とかが置かれているか、それほど広くは感じられません。香苗は裸婦モデル、木村先生は、別名で縛り絵を描かれていて、それが関係者の間では人気があって、注文も次々とあるんです。絵の仲介は真子画廊といって三条麩屋町を下がったところにある老舗の画廊です。
「オーナーの真子正也さんだ、香苗くんにも、紹介しておくよ」
「真子です、あなたが、モデルさんか、初めまして」
画商さん、木村先生がお描きになられた絵を売る方、真子正也がアトリエを訪問されてきたんです。年齢は40才前後、優しそうな風貌で、小柄、細身です。香苗は、椅子に座っていて、着衣モデル姿で、紹介されてます。
「美しい女性です、絵よりも美人かも、素晴らしい可愛さ、ですねぇ」
どうしたわけか、画商の真子正也が、香苗のことをべた褒めです。香苗は、聞いていて嫌な気分は全くなくて、お世辞だとわかっていても、やっぱり嬉しい気持ちになってきます。
「はぁああ、わたしこそ、よろしくおねがいします・・・・」
「さて、香苗、今日は、真子さん、絵を描いているところを、撮影したいとおっしゃって」
「そうなんですよ、浅野香苗さん、取材させてくださいね」
真子画廊だよりに、木村先生の記事に写真も載せたいとおっしゃって、今日は、来られているというのです。でも、それは口実、ほんとうは、木村先生からの申し出で、香苗を縛って撮影する、というのが魂胆なんです。
「わかってるでしょ、香苗、いつものように、だよ」
「はぁああ、先生、いつものように、って、どのように・・・・」
アトリエの真ん中より少し左窓寄りに置いた肘掛椅子に座った香苗が愛らしく見えます。
「どのようにって、まあ、まあ、真子さんに、説明できないなぁ」
「いいですよ、説明なくっても、香苗さん、絵よりも実物の方が格段、美しいねぇ」
「いや、真子さん、香苗はこの肘掛椅子に、座ったままで、なんですよ」
「なんですか、それじゃ、それを、写真に撮らせてくださいな」
真子正也が手にしているカメラは、高級なミラーレスカメラ、動画も撮れる優れもののようです。そのカメラで、香苗、肘掛椅子に座ったまま、シャッターが切られていきます。着衣の香苗、白っぽいタックスカートと半袖フリルブラウス姿です。インナーは、ブラとショーツですけど、それは外からは見えません。
-14-
肘掛椅子に座った香苗は着衣のままで、真子画廊のオーナー真子正也のカメラでポートレートを撮られています。
「そうそう、いいねぇ、香苗さん、表情が、固いなぁ」
「うううん、そうですか、かたいですか」
香苗、にっこり、とはいってもお定まりでなんだか恥ずかしい、でも、まあ、うれしいじゃないですか、モデル、だから、会話すれば気持ちがほぐれて、美しさと可愛さが、倍増してしてくるんですけど。
「その、フリルのついたブラウス、ぼたんをはすしてごらんよ」
「ええっ、ボタンを、ですかぁ、ええっ、こうですかぁ」
胸の上、すでにふたつボタンをはずしている香苗、三つ目をはずしてしまいます。タックスカートを穿いた膝は閉じたまま、椅子にたいして斜め横を向いた香苗です。カシャ、カシャ、何カットか撮られて、それから、真子正也が香苗に近づき、ブラウスのボタンをはずしにかかります。
「いいね、ほら、ぼたんをはずして、ううん、かわいい、ブラしてるんだね」
ブラウスのボタンをぜんぶはずされ、胸もとをひろげられてしまう香苗。インナーのブラ、白地に淡いピンクの水玉模様のブラが見えてしまいます。
「ううん、手は、そうだね、肘掛けに置いて、目線、こっちだよ」
なにやら、いつのまにか、着ているモノを脱がされていく香苗。裸婦モデルの約束だから、アトリエで裸になってもそれは、もう恥ずかしさが、かなり解消している香苗です。こうしてインナーだけの姿になって、写真を撮られる香苗。そばには木村先生が立ちあっていらして、真子画廊のオーナーには親切に応対しておられるんです。生贄、美大二年生、清楚で可愛くて学校では男子のアイドル浅野香苗を、40才になった真子正也に奉仕させるというのです。
「香苗さんも、日本画、描いてるんだとか、いいのが描けたら買い上げるよ」
下着姿の香苗にカメラを向けながら、真子正也が、声をかけていきます。
「そうだねぇ、ぶら、取ってしまおうか、香苗くん!」
突然の言葉に、香苗、ギクッとして、ドキッとして、一瞬、頭の中、真っ白になります。ブラジャーを自分ではずす、取ってしまう、乳房を見せてしまう、写真に撮られちゃう。香苗、自分でもかなり可愛い女子だと思っていて、写真のモデルだって引き受けるけど、おっぱいまでは見せたくないなぁ。絵のモデルでは全裸になっているのに、お写真ではそこまではぁ、とためらう香苗なんです。でも、それが打ち破られるのは、束の間の後、恥ずかしい格好にされてしまうんです。
-15-
アトリエの木村先生は画家さんの顔です。真子画廊のオーナーを招いて、香苗に奉仕させるというのです。
「真子さんは、香苗を縛って、写真を撮りたいって、おっしゃるんだ」
「ええっ、そんなのぉ、いやですよぉ、恥ぃですよぉ」
タックスカートを脱いで、半袖のブラウスも脱いでしまって、インナーだけの香苗、肘掛椅子に座っているんです。その可愛い美術大学二年生の香苗を、縛りたいと、真子正也が言ってるとゆうんです。香苗、それは木村先生には許しているけど、初対面の真子さんに許すなんてできない、と思っています。でも、でも、木村先生、香苗の手を後ろへまわさせ、手首を交差させて、括ってしまったのです。
「いやぁああん、木村先生、こんなの、恥ぃですよぉ」
ブラとショーツは着けたままの香苗ですが、後ろで手首を括られて、立たされてしまったのです。カシャ、カシャ、真子正也にカメラを向けられ、シャッターを切られていく香苗です。
「じゃぁあ、ぼくが、香苗くんを、縛ってあげよう、ふふふっ」
カメラをテーブルに置いた真子正也が、縄の束を手にして、後ろに手をまわして括られた香苗を、もう一度、手首から括りなおしです。水玉模様のブラジャーをはずしてしまわれ、手首を括った縄を胸にまわしてこられて、乳房の下と上と二重に巻かれて、亀甲縛りにされてしまいます。ショーツだけの裸にされた香苗、後ろ手縛りで乳房には亀甲に縄がかけられてしまったのです。
「あああん、こんなの、いやぁああん、手が、手が、あああん」
背中にまわされた腕と手首が括られ、乳房が盛り上がるようにされた二十歳の美大二年生、浅野香苗です。真子画廊オーナーの正也さん、香苗を縛り上げて、ご満悦です。
「美しいねぇ、顔立ちといい、スタイルといい、おっぱいだって、素敵だ」
アトリエのほぼ真ん中に立たされた香苗、木村先生だけではなくて、真子正也さんが見てくるんです。
「いい子でしょ、真子さん、この香苗は、美大のなかでも、ピカイチの美女ですから、ね」
「ほおおっ、それは、それは、このままで、もう縛りのモデルだ、いいねぇ」
香苗には、木村先生と真子正也さんの会話で、とっても恥ずかしい気持ちにさせられるのが、嫌ではありません。でも、何とも言えないんです、羞恥心でしょうか。
-16-
上半身を縛り上げられた香苗の残り縄は、天井から降ろされた滑車に通され、引き上げられてしまうのです。
「あああん、いやぁあ、ああん」
ずん、ずん、引き上がってしまう半裸のからだ、足の裏が床にかろうじてペタンと着くところで止められてしまったのです。足を折り曲げることが出来なくて、立ったままのスタイルです。手首に食い込む縄の感じが、香苗、痛いとは思えないけど、窮屈な感じです。
「いいねぇ、香苗くん、いいや、香苗って呼んじゃおう、いいね、香苗!」
真子正也さんは、香苗の前にお立ちになっていて、香苗の双方の肩に手を置かれ、そのままそっと抱いてしまわれます。
「真子さん、たっぷり、お好きなように、可愛がってやって、くださいな」
木村先生は、香苗の気持ちなんか無視、まるでお道具のように扱われてしまうんです。
「そうですねぇ、香苗、おっぱい、いいっ?、いいねぇ!」
香苗、抱かれたまま、亀甲縛りにされてしまった左の乳房をまさぐられ、右の乳首を唇につままれてしまったのです。
「いやぁああん、こそばい、こそばいですぅ!」
亀甲縛りされた乳房を弄られ、そのうえ乳首を揉まれて、香苗、ピリンピリンの刺激が注入されてしまいます。真子正也さんは香苗の髪の毛を弄りだします。お顔を弄りだされます。そうして乳房を、乳首を、と弄りだされて、お腹から下は、弄られないんです。
「香苗、ほら、乳首が起ってきたよ、写真に、撮っておこうかね」
真子正也さんは、香苗から離れられ、カメラを手にして、香苗の上半身を撮影されます。お顔も、おっぱいも、香苗、もう普通じゃないんです。弄られていたから、それに反応して、お顔は呆然、気が抜けたような、美女顔に、おっぱいはピンピン、乳輪から乳首が起っているんです。
「さて、っと、香苗、どうだね、パンティ、脱いじゃおうか?!」
撮影をひとまず終えられて、真子正也さんが、香苗の穿いているショーツを、パンティなんて言って、脱いでしまおうか、とおっしゃるんです。香苗に脱げるわけがなく、それは、真子正也さんが、脱がしてしまう、とおっしゃっていることです。
「はぁああ、ああん、ショーツ、取っちゃうんですかぁ、いやだぁ」
「ぜんら、すっぱだか、ぼくは、香苗の全裸が見たいんだ!」
もう真子正也さんは、香苗が穿いたショーツのお腰に指を入れられ、脱がしにかかられるんです。