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木村由紀25歳、いま、お部屋でシューベルトのピアノソナタを聴いているところです。好きです、シューベルトの繊細な音の連なりといったらいいのかしら、透けてとおるような感じがするんです。ええ、由紀はいまフリーランスで仕事をしはじめたところです。大学を出て、三年間、アパレル関係の会社に勤めていたんですけど、辞めました。辞めて、何がしたいのか、それがわからないまま、辞めてしまったので、どうしたらいいのか、わからないんです。
「そうよね、由紀の好きな人、結婚してもいいかなぁ、なんて思うけど」
「そうだよ、結婚しちゃいなさいよ、そうしたら、なにもかもうまくいくじゃない」
「でもね、公男のこと、好きだけど、ちょっろ、へんしつなのよ」
由紀の友だち、大学の時からの親友、松井佳織との会話です。由紀の恋人の名は、松田誠也27歳です。会社勤めしていたとき、同じ会社に勤めている誠也のことを知ったのが一年前の秋。それから、なにとはなく、魅かれるところがあって、デートをかさねるうちに、からだを許してしまう関係になったのです。半年前、そこから、話をしなければ、いけないようにも思いますので、由紀の処女を失うところからお話しようと思います。
勤め先の大阪は淀屋橋から京阪電車で京都の四条まで来た春、祇園の奥の円山公園の桜が満開の頃、お花見の後、そこから南へいったところに風花ホテルがあったのです。かぜはなホテル、やまぎわの奥まったところにあるラブホテルです。
「好きなんだから、これで、よかったんだろ、由紀ちゃん」
風花ホテルの洋室は、さすがに京都だけあって、落ち着く風情で、調度品は和風の鏡があったり、低いベッドに和風の花柄お布団が敷かれていました。
「うん、まあ、ね、でも、わたし、どないしょ、わたし」
由紀、小さな声で、恥ずかしいというより、処女であることを告げていなくて、というより誠也が、そのことをどのように思っているのか、話題にしたこともなかったので、どうしたものかと、由紀、わけがわからなくなったのです。
「ああん、いや、いや、わたし、誠也さん、わたし、やっぱり、できない」
「どうして、ここまで来ちゃったのに、由紀ちゃん、どうしたのよ」
初めてのラブホテル、きつく抱きあったのも初めてといえば初めてです。暗い公園の木陰で、キッスはしたことります。でも、抱きあう、からだをまさぐりあう、男と女になる、25歳にもなって処女だなんて、恥ずかしくっていえない由紀でした。

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最初のときは無我夢中でしたから、おっぱいを愛撫されているときには、むず痒い気持ちでしたけど、お布団の上で膝を立て、太ももをひろげ、股を弄られていきました。村田誠也のことは、好きでしたし、結婚してもいいかなぁ、とも思っていたから、受け入れていきます。
「いたい、いたい」
激しい痛みが下腹部に感じます。由紀の声が洩れて、誠也の耳に入ります。
「うん、初めてかい、由紀、そうなんだ、初めてなんだ」
入れてきた男のシンボルを、奥まで入れないまま、抜いてしまって、寝そべって抱き合ったまま、誠也がいいます。由紀は、恥ずかしい気持ちというより、申し訳ない気持ちの方がつよくて、ごめんなさい、とつぶやいたのです。由紀は全裸になっていました。誠也も全裸で、低いベッドのお布団に寝そべっていました。もういちど、さいしょから、やりなおしです。
「ううっ、ううっ、うううっ」
「どうしたん、痛いんか」
「ううん、いたい、ああん、いたい」
全裸です。仰向いて太ももをひろげて膝を立て、誠也がうつむいて由紀のからだに男のからだをかさね、男の性器を由紀の性器へ、ゆっくりと挿入してきます。痛い、とっても痛い、処女膜が破られる痛み、由紀は忘れもしません。痛くて無我夢中で誠也が果てていくことを、思うというより果ていくとき、性器から男のモノを抜かれて、お臍の下の腹部に半透明のヌルヌル液を放出されてしまったのです。
「初めてやから、しやないな、由紀ちゃん、でも、よかったよ」
「はぁああ、うち、どないしょ、初めてて、言えなかったのよ」
「そうなんや、経験したことなかったんや」
由紀は、涙ぐみ、なんだかせいせいした気持ちでしたが、出血は、ショーツをはいたあとになって、確認できました。
「ううん、わたし、おんなになった、おんなになったのよ」
最初のときの由紀は、なにもできなくて、なされるがまま、知識はありましたから、こんなことするんや、と納得でした。でも、誠也は、なにか初めてではなかったのか、でも、由紀には、ぼくも初めてだったよ、というのでその言葉を信じようと思ったのです。
「さよなら、また、会おう、会社では、知らん顔でいような、由紀ちゃん」
「うん、また、会いたい、でも、まあ、いいです、会いましょう」
由紀の住まいは枚方は星が丘というところです。誠也は岸和田ですから、もう遅い時間になっていましたけれど、大阪市内からは最終電車に間に合う時間でした。由紀は、枚方で私市行きの電車に乗り換え、うっつら、誠也とのことを思い浮かべ、なんだか肩の荷がおりた気持ちで、ワンルームに戻ったのでした。

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お仕事が終わった金曜日の夜には、誠也と約束をして、先に淀屋橋から京阪特急に乗って祇園四条駅まで来て、ぶらぶらウインドショッピングして石段下の喫茶店で待ち合わせ、もう午後九時です。遅れて誠也がやってくるとのメールが入って、由紀は喫茶店を出ます。駅トイレで私服に着替えているからお勤めの制服スーツではありません、、25歳の由紀です。フリーでデザイナーの仕事を立ち上げた由紀ですが、退職前にいた会社でアルバイトをしているんです。彼、松田誠也とは違う部署だから、会社で顔をあわすこともありません。主にはラインのメールでやり取りします。
「ううん、いいのよ、今夜は、大丈夫よ、うん、いいのよ」
セックスができる状態にあるのかどうか、由紀は自分の体調や整理のこととか、大丈夫だと誠也に小声ですけどいいます。暗い道になります。街灯があるから暗闇ではないけれど、繁華街から離れた夜の登坂です。
「うん、いいのよ、あした、わたし休みだから」
「ぼくも、休みにした、原則土日休みなんだからさぁ」
男の誠也は27歳、先々の出世とかあるから、休日出勤もけっこうあります。平日だってそんなに早くは会社から出られない。でも、最近は、過労死とかうるさいので超過勤務は少なめです。
「いいね、泊まろうね、予約してあるから」
風花ホテルはラブホテルだけど、主に関東からのカップルが京都へお忍びでやってきて、泊まるというのです。そういえば由紀と誠也だって大阪が勤め先で京都へやってきて同僚たちに見つからないようにしているところだから、お忍びというところです。でも、由紀も誠也も独身だから、不倫でもなんでもなくて、適齢期のカップルそのものです。ただ、誠也にはエスの系があって、由紀を縛ることも、最近になって起こってきたのです。
「ああん、誠也さま、あああん」
和風仕立てのお部屋に入るなり、抱かれてしまう由紀。ワンピースにインナーだけの軽装です。立ったまま抱かれて、唇をかさねて、舌をこころもち絡ませているうちに、誠也がワンピの裾をめくりあげてきて、そのまま、脱がしてきます。由紀はなされるがまま、脱いでしまってブラトップとショーツです。
「はぁああ、ああん、あっ、あっ、ああっ」
スーツを脱いだ誠也、スラックスを脱いだ誠也、ワイシャツを脱いだ誠也、まだ靴下はいたまま、シャツにブリーフ姿です。
「ああん、あ、あ、あ、あ、ああっ」
半裸の状態でベッドのまえに立ったまま、愛撫をしあう二人です。誠也はセックスに飢えた野生猿のごとく、由紀を求めてきます。ブラトップを押し上げ、乳房を露出させ、そのうえへ顔を押し当ててきて、乳房に唇を這わせ、乳輪ごと唇に挟んで、乳首を舌先で突いてきて刺激するのです。
「ああん、はぁああ、ああん、はぁあああ」
由紀は、なされるがままですが、右手を誠也の腰の前部、まだブリーフで隠されたままの性器を、布のうえからまさぐります。乳首を刺激されるころには、ナマのチンポを剥き出し、見ることなし、感覚で握ってあげて、軽くしごいてあげます。由紀の股間へ、ショーツの股布のうえから指を這わされ、それから股布を退けられ、指で直に触れられてしまう女の性器まわりです。